独立を決めてITフリーランスになる前に準備しておきたいことは沢山ある。まず理解しておきたいのは、フリーランスになると会社員時代よりも払わなくてはいけないお金が増えるということだ。今まで会社が負担してきてくれた税金や保険料を、自腹で払わなくてはいけなくなる。そのため、独立は本業以上に稼げることを確信してから行うのが安心だ。
ただし、受託型エンジニアやデザイナーであればフリーランスの方が収入は多いのが一般的だから心配は少ない。なお、最低でも貯金は1年分生活ができるくらい用意しておきたいところだ。
そして、先々の仕事を確保できるかという点もしっかりと確認しておこう。
例えば、転職求人サイトに登録して、紹介してもらえる仕事内容を知っておくというのが一つの方法だ。アドバイザーと面談して自分の転職市場における価値を確認しておくと、独立が正しい選択かどうかがわかるだろうし、いざというときに転職先があるという安心感が得られる。
それから、自宅以外で仕事をする場合は事務所やコワーキングスペースなどを探す必要がある。その場合は賃料や使用料がかかるし、家で作業するにしても備品代や電気代、ネット代などが自己負担になることは理解しておこう。
それに加えて、個人事業主として税務署に開業届けと青色申告承認申請書の提出も必要だ。青色申告は節税対策というメリットがあるが、白色申告より確定申告で若干手間がかかるので、税理士か会計ソフトを使うのが一般的だ。独立前には税理士や会計ソフトの選定も済ませておくといいだろう。
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